2016年6月23日木曜日

本は昔から高かつた


国書刊行会にて、国海外それぞれの幻想文学を概観する好シリーズがスタートした。
ひとつはこのほど第一巻が発売されたばかりの『新編・日本幻想文学集成』
そしてもうひとつが海外の知られざる名作怪作を並べた『ドーキー・アーカイヴ』だ。









どちらも読みたい!でも、1冊2000円を超える本を継続的に買うなんておれのお小遣いでは無理だ!「ディアゴスティーニ」の最初の巻がせいぜいだ!とお嘆きの方も多かろう。
そんなあなたに朗報である。いや、別に朗報ではないか。お知らせである。
安心してください。この手の本が高いのは、なにも今に始まったことではない。本は昔から高かったのだ。





ここに書影を挙げたのは、1983年発行の『幻想文学』4号。
今から30数年前の同号の表紙裏に、国書刊行会の広告が載っている。





『デニス・ホイートリー黒魔術小説傑作選 3巻 娘を悪魔に』2900円、 『世界魔法大全 3巻 柘榴の園』3300円、メルヴィル『乙女たちの地獄 メルヴィル中短篇集』上下各2600円、ジョン・バース『やぎ少年ジャイルズ』上3000円、下2900円……。


もう一度言いますが、これ1983年の価格ですよ。昭和でいうと58年。ボウイが白いスーツ着て「レッツ・ダンス」してた時代ですよ。
翻って現在は平成28年。1冊2200円~2400円の『ドーキー・アーカイヴ』がなんか可愛く見えてきませんか?
どうやら30数年前から、この手の怪奇幻想文学の値段はそれほど変わっていない。
いや、30年間の物価上昇率を考慮すると、幻想文学は物価の優等生という気さえしてくるではないか。買おう、買おう、本を買おう。


と、こんなエントリーを書いて、いったい誰をアジテートしようとしているのかといえば、『ドーキー・アーカイヴ』同時2冊はきついよな……と若干腰が引けている自分自身を、なのでありました。
喝。







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