2017年12月31日日曜日

怪老人日乗:12月28日(木)

雪。
午前中から家族で散歩に出る。バスに乗って五稜郭公園まで。子どもを連れて五稜郭タワーに上る。2006年に建て替えられるまで、五稜郭タワーといえば四角い羊羹の箱のような形状であった。高校時代、毎日その脇を通って下校していたので、いまだにあのイメージが強い。科学特捜隊チックな今のデザインになってから上るのは、これが初めてだ。エレベータで地上90メートルの展望台に上ると、ちょうど雪がやみ、函館市街が一望できた。




昼食にお寿司食べた後、北海道立函館美術館にて「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」鑑賞。猫美術コレクターが長い年月を費やして蒐集した内外の作品が一堂に会した展示である。中には金子國義、合田佐和子、レオノール・フィニーなどの作品も。その脇にある北洋資料館は北洋漁業に関する資料を展示しているマイナーな博物館で、高校の頃はなぜか学校帰りによく足を運んだ。別に漁師になりたかったわけではなく、カニ工船に興味を持っていたわけでもなく、北洋漁業を体感できるシミュレーターのような乗り物が好きだったのである。子どもと久しぶりに乗る。
夕方、バスを待つがいつまで経っても来ず。まあこれも雪国ではよくある話。タクシーに乗って実家に戻る。夕飯とって風呂で仕事本のゲラ読み。原稿すこしやって寝る。


今日紹介する実家のお化け本はこれ。『シミュレーションゲームブックス 名探偵ホームズ 恐怖の魔宮』『名探偵ホームズ 謎の地下迷宮』(学研)。初版はともに1987年。
小学校高学年の頃、空前のゲームブックブームが訪れた。これもその流れで出てきたシリーズで、読者は名探偵ホームズとなってゲームや難問をクリアしながら、事件の謎を解き明かしてゆく。『恐怖の魔宮』はインドの邪教集団の僧院が(『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を彷彿させる)、『謎の地下迷宮』はネス湖が舞台になる。
個人的には前者のほうが好きで、くり返しプレイした覚えがあるが、後者についてはいまいち肌があわず、内容もほとんど覚えていない。
ところで『地下迷宮』のカバー右下が青く塗りつぶされているのは、なぜだかお分かりだろうか?そう、消費税導入のため定価が変更になったからである。




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