2017年12月7日木曜日

怪老人日乗:12月6日(水)

快晴。
明け方某原稿の修正をメールし、そこから別の作業。
13時から飯田橋にて、星海社のクトゥルー編集者M君と待ち合わせて昼食。タイ料理食べながらお互いに近況を報告する。新訳版『クトゥルーの呼び声』、売れ行き好調だそうでシリーズ化も決定したとか。頼もしいことである。『空の境界』の20周年記念版、5000部定価3万3000円がすぐに売り切れたという話を聞いて、ほえっと驚いた。


1時間ほど楽しく過ごし、M君はそこから護国寺の編集部へ。わたしはスターバックスにこもって原稿。どうにも頭働かず、飯田橋から2駅歩いて四谷まで。携帯電話の音声レコーダーに向かってぶつぶつ話しかけながら、原稿の構想をまとめる。大丈夫、きっと普通に通話しているように見えるはず。そう思いたい。


奇行のおかげで考えまとまったので、四谷の交差点の文房具屋に飛びこんで原稿用紙を買い(20字×10行というもの。初めて使ってみたがいい案配である)、棟方志功のように紙にぐっと顔を近づけて、手書きでせっせと書き進む。都会のスターバックスにはいかにも不似合いだが、やはりこの志功スタイルが一番気合いが入るようだ。最後まで書いたものをワープロ化。ほっとして帰宅する。夕飯肉そば。気づけば世間はすっかり紅葉が進んでおり、わが書斎にはしいたけ、まつたけ、えのき、しめじなどが密生している。そしてついに家族までが……(以下次号)。


そんな中、平谷美樹さんの新刊『江戸城御掃除之者 地を掃う』(角川文庫)送っていただく。ありがたし。




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