2017年12月12日火曜日

怪老人日乗:12月9日(土)

快晴。忘年会。
仕事で朝方まで起きていたが、子どもの眠りも浅かったらしく一家して寝不足。午前中、部屋の片づけものなどしてから、10分ほど川の字になって昼寝。中途半端だったテープ起こしすこし。また泥縄のたぐい。


午後2時、旧い友人3人遊びにくる。うち2人は高校1年の同級生だからほんとうに旧い友だちである。お土産でもらった横浜方面のパイなど囓りながらしばらく歓談。夕方、国分寺まで移動し忘年会。甚五郎という肉そばの有名な店でやる。
寄せ鍋、おでん、煮物(これが蕎麦の出汁を使っていて旨い)、鴨ロースト、西京焼きなどあれこれ出て、和食中心で老人には嬉しく、最後に〆のうどんがつく。これで飲み放題3000円は安い。わたし以外は酒ずらずら飲み、わたしは息子とオレンジジュース鯨飲。
旧友K君が思いあまった顔をしているので何事かと思ったら「ついに北方謙三の『水滸伝』に手を出そうと思う」という。長いからそれだけの覚悟がいるのだという。その流れで「横山光輝は日本でいちばん絵がうまい」とか適当な話もした気が。


スタートが早かったので店を出てまだ6時。しかしYさん飲み過ぎて顔色蒼白化、あとで聞けば眠かったということだが、なんにせよゾンビー的相貌なので二次会はなし。記者をやってるY君と二人、男だけで連れ立ってほんやら洞。中山ラビさんのやっているお店で、酒もコーヒーもあるという素敵なところである。飲み屋は嫌いではないが、やっぱり下戸なのでコーヒーのある店が嬉しい。
ドアーズがんがんに流れるなか、映画の話、お互いの取材のやり方、彼が毎週書いているコラムの話、共通の友人とその漫画の話。ちょっと前のことと思ったら軽く10年、15年前くらいだったりしてびびる。「出版社に依頼されて書く記事は、真の書評といえないんじゃないのかい」と言われてぎくり。酔ってるからって核心に触れてくるなあ。
Y君が飲んでいたのはウイスキーの他、デリリウムというベルギービールで、瓶にピンクの象が描かれた不穏な酒である。アイコスを初めて吸わせてもらったが、あれはいいもんです。ちゃんと吸いごたえがあるのに、煙くさくなくてまさに文明の利器。あえて難をあげるなら、コーヒーとの相性があまりよくないことくらい。


たっぷり話した気がしたが、店を出るとまだ9時。まあ昼から会っていたからなあ。週明けまでの仕事あるのでそこで散会。風呂でウエルベック『H・P・ラヴクラフト』読む。言及されているロバート・ブロックの「スウィート・シックスティーン」という作品、あとで調べると「悪魔の落し子」のタイトルで邦訳されているようだ(『楽しい悪夢』所収)。
某出版社から仕事の資料、でかい段ボールで届いていた。〆切はなんとかなる気がして寝る。





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