2018年3月20日火曜日

怪老人日乗:3月18日(日) またしても秋葉原

曇天。寒さやや戻り、コートを着込んで外出。先週に引き続き秋葉原。
『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全』(三才ブックス)を刊行した森瀬繚氏のトークショーを見に、書泉ブックタワーまで出かけてきたのである。




 『All Overクトゥルー』は先にも紹介したが、日本国内で流通しているクトゥルー神話関連作品(書籍・映像・ゲーム)を1300作品以上カタログ化した、驚異的情報量の神話ガイドである。同書の制作にも関わったライターの犬憑ケンヂ氏を聞き手に、2時間にわたって楽しいトークがくり広げられた。


会場入口では来場者特典として「掲載作品一覧」が配布される。これはどの作品が同書何ページに掲載されているか検索できる、24ページの小冊子。同書のカタログには索引・目次がついていないし、掲載ルールがやや独特なので(50音順でも、年代順でもない)この冊子が手元にあるかないかで大違い。この特典だけでも出かけた甲斐があるというものだ。


カタログの掲載順についてはトークでも触れられていたが、基本的にはわが国のクトゥルー神話受容史において重要度・優先度の高いものを各項目の冒頭に置き、それ以降は作家別、という並びになっているらしい。索引を掲載しなかったのは、ひとつにはページ数の問題(480ページを超えると印刷代金が跳ね上がるのだという)、そしてもうひとつにはできれば拾い読みするのではなく、最初から通読してほしいという意図があってのこと。


現在の盛りあがっているクトゥルー神話ブームは、『魔界水滸伝』『デモンベイン』などのメガヒット作に牽引された過去何度かのブームと異なり、ネットユーザーのファン活動から自然発生的に生まれたところに大きな特徴があるそう。以後、これまでとは異なる拡散の仕方を見せるであろうから、『All Over~』のようなタイプの作品ガイドを出せるのはこれが最後のチャンスかも、という話が印象深かった。
後半はブライアン・ラムレイ、ラムジー・キャンベルにインタビューした際の裏話など。


会場には特に知っている人もおらず、誰とも口をきくことなく、ひとしきり路上で盆踊りを踊ってから秋葉原離脱。御茶ノ水まで一駅歩いて、楽器眺めてコーヒー飲んで帰宅した。たった一駅なのに御茶ノ水まで戻ると、ホッと人心地つくのはなぜならん。


そうそう。
なぜといえばこのブログ、函館の心霊スポットを紹介した記事だけが異様に読まれているのはなぜなのか。あまり役に立つ情報は書かれていないので、申し訳ない限りであるが、まあお茶でも飲んでゆっくりしていって下さい。


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